特集 看護におけるケースマネジメント―クライエント主体のケア提供システムを考える(第29回聖路加看護大学公開講座より)
講演
米国アリゾナ州における看護ケースマネジメントの実態
Gerri S. Lamb
1
1キャロンデレット・ヘルス・ネットワーク
pp.656-661
発行日 1997年9月10日
Published Date 1997/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900697
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アリゾナ州ツーソンは,メキシコとの国境から約90マイル離れたところにあります.アリゾナ州では就業している成人の70%はHMO(Health Maintenance Organization:保健維持機構,医療保険システムの1つ)に加入し,高齢者もまた加入しはじめています.ツーソンでは,50%の高齢者がメディケアに加入していますが,米国ではメディケアに入りながらHMOに参加するのが,選択肢の1つなのです.
私の働くアリゾナ州のキャロンデレット・ヘルス・ネットワークでは,10年ほど前からケースマネジメントを導入しています.キャロンデレットは全国レベルのヘルスケアシステムで,セントルイスに本部をもつ組織の一部です.カソリック教会の尼僧院によって組織され,その使命はコミュニティの人々の健康改善への貢献であり,1800年代から尼僧たちがキャロンデレット教会を通じてコミュニティサービスを始めました.キャロンデレットは歴史のある病院として,またホスピスを初めてつくった病院として有名です.
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