特集 心不全在宅管理—ケアと治療をつなげる「翻訳」スキル
重症患者を地域の専門職チームで看取った事例
村崎 佳代子
1
1医療法人社団重光会本町訪問看護ステーション
pp.466-469
発行日 2020年6月15日
Published Date 2020/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201462
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重症化する心不全患者を地域で看る
本稿で紹介する事例は、ドブタミン離脱困難となり入院が長期化し、ドブタミンとフロセミドの持続点滴のまま退院となったケースである。症状緩和を図りながら本人の意思に添い最期まで自宅で過ごすことを支援した。
当ステーションには専門看護師や認定看護師は在籍していない。在宅で輸液ポンプを用いたドブタミンの投与も初めてのケースであった。不安はあったが、本事例を受け入れるきっかけとなったのは次の2点である。
❶専門クリニックと顔の見える関係があり、医療介護専用完全非公開型SNS(メディカルケアステーション:以下MCS)を活用しての細やかな情報共有が可能であったこと。
❷重症化する心不全患者を地域で看ていくためには、未経験だからこそ経験する必要があると考えたこと。
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