連載 リレー連載・列島ランナー・68
地域の元気を応援する専門職チーム「旭レインボー」の活動
中越 美渚
1
1高知市健康福祉部高齢者支援課介護予防支援係
pp.791-794
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200012
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高知市では,2002年度から介護予防活動として,住民が主体的に取り組むことができる筋力トレーニング「いきいき百歳体操」を行っています.いきいき百歳体操とは,虚弱な高齢者,軽度の介護を必要とする高齢者でも行うことのできる,主にいすに座って行う筋力トレーニングで,準備体操,筋力運動,整理体操で構成されている体操です.この活動を通して,住民の皆さんが心も身体も元気になり,私自身も地域とつながりが深まることを感じながら元気をもらっていました.そして,住民に力があることを実感したのもこの活動からでした.
2010年4月に地域包括支援センターに配属され,これまでの保健分野とは異なり,私以外の保健師もいない,近くに管理職もいない中で,地域包括支援センターとして,どのように地域での活動を行っていくのかを課題として感じていました.まずは,個別の事例から関係機関の皆さんと共に関わり,悩みながら地域に出向いていきました.そのような中で2011年12月,旭地区の活動を支援する専門職チームが誕生しました.メンバーは当初,包括支援センター保健師,包括ブランチの出張所職員(社会福祉士),高知市社会福祉協議会職員,高知県社会福祉協議会職員(社会福祉士),高知市保健所保健師の5人で「旭レンジャー」と呼んでいました.そして2013年4月には障がい者相談支援センター職員(社会福祉士),高知市保健分野の子ども担当保健師が加わり7人となり,「旭レインボー」として活動しています(図1).
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