特集 施設看取りを実践しよう—「介護スタッフへのサポート」が求められている
—【訪問看護へのニーズを読み解く❶】—施設看取りが推進される政策動向
福井 小紀子
1
1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
pp.12-19
発行日 2020年1月15日
Published Date 2020/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201350
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施設看取りが強化される方向に
厚生労働省は、今後20年間にさらに加速する少子高齢多死社会を見据えて、地域包括ケア元年と呼ばれた2012年以降、「地域包括ケアシステムの構築」を各地で推進することを掲げ、住み慣れた地域で最期まで暮らし続けられる地域づくりを目指して、強力に政策展開している。
筆者はここ10数年、政策研究に関わる中で、4〜5年くらい前までは厚生労働省担当者から「看取りの主たる受け皿を『在宅』とするか、『施設』とするか、まだ定まっていない。すなわち両方の政策展開を強化し、その普及の状況を丁寧に見て決めていく」と、政策の方向性を聞いてきた。
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