特集 どうすりゃいいんだ、横綱級困難ケース—何が、誰が「困難」にしていたのか
私が出会った横綱級困難ケース
❺「難しい家」と言われていた
阿部 智子
1
1訪問看護ステーションけせら
pp.914-920
発行日 2019年12月15日
Published Date 2019/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201332
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「今まで別の訪問看護ステーションの看護師が訪問していたけど、息子さんが怒って訪問看護を切ってしまったの。でも訪問看護は必要なケースなので、あらためて訪問看護を開始してもらいたい。看護師さんはまったく悪くないのよ。なかなか難しい家なの」
ある日、ケアマネジャーからそうした依頼を受けました。利用者さんは90歳の女性(以下Aさん)で認知症です。「難しい家」とされた要因は、同居する息子さん(以下Bさん)にありました。
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