特集 おとなの学びへの招待—在宅ケアを楽しく続けるために
Part Ⅱ 多様に広がる学びのしかけ
—❷テスト 全国の皆で試験勉強—全国在宅医療テスト
木原 信吾
1
1医療法人ゆうの森
pp.22-24
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201089
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医療法人ゆうの森たんぽぽクリニックは2000年に、当時全国的にも稀有だった訪問診療専門の診療所として愛媛県松山市に開業した。当初は医師1名、看護師1名、医療事務1名という小規模でスタートしたが、現在は常勤医師10名、看護師30名に加え、100余名の多職種の職員で、訪問看護や訪問介護などの訪問系サービスや入院、高齢者住宅、あるいはへき地診療所などを運営し、患者・利用者の在宅療養や地域医療を多面的に支えることをめざしている。
「全国在宅医療テスト」は、理事長の永井康徳がある学会の際に、親しくしている全国の在宅医仲間と食事をしているとき、当院で開業当初よりスタッフ向けに行なっているイベントについて何気なく話したところ、何人かが大いに興味を示され、「何なら受けてみますか」「ぜひ受けさせてほしい!」との会話が発端で始まった。開業10周年の2010年のことだったのでその記念行事として、従来の院内テストを開放して、名前も勝手に「全国」と銘打ち、実施することとした。特に告知することもなく知り合いのクリニックにお知らせするだけであったが、第1回から140名もの参加を得て、第9回となった今年は北海道から沖縄まで全国から、1922名の参加者を得るに至っている。継続して受験される団体も増え、毎年の恒例行事として各クリニックに根づいてきたのではないだろうか。
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