連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・111
アクティブシニアが高齢者支援のあり方を変える?
秋山 正子
1,2
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
2マギーズ東京
pp.916-917
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201074
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人生100年時代。定年退職後も長い時間が残されている、さりとて頼りになる年金は先細り、つましく暮らしながらも、趣味や旅行などのさまざまな活動をするシニア層。こうした行動特性をもつ人々は「アクティブシニア」と名付けられています。ことに2007年以降に定年を迎えた、団塊の世代を指す言葉のようです。この年代の女性は地域でも積極的に活動をしていることが多く、地域のボランティアリーダーとして、婦人会や社会福祉協議会の協力会員などに積極的に参加しているといった特徴もあるのだとか。
そんなアクティブシニアですが、一方でこんな面もあります。巧妙な手口で忍び寄る悪質商法の被害を受けた相談が消費生活センターに寄せられますが、その被害者に注目すると、意外にもアクティブシニアの女性もひっかかっているというのです。「短期記憶が少し落ち始めた高齢者が被害に遭う」というイメージがありましたが、決してそういうわけではないようです。
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