特集 訪問看護出向事業の成果と展望—病院と地域の連携はひと対ひとの絆づくりから
コーディネーターからみた訪問看護出向事業
石丸 敏子
1
1公益社団法人 富山県看護協会
pp.722-725
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201018
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出向事業に取り組んだ富山県の状況と課題
富山県では、要介護状態のうち、地域関係者(主にケアマネジャー)に連絡されずに退院する割合が4人に1人に及ぶという差し迫った状況*1があります。病院から在宅療養へのスムーズな移行ができるよう支援することが、地域全体としての大きな課題となっていました。
そんな私たちの事情・ニーズとして、病院の看護職員から、入院患者たちを「安心して在宅復帰させてあげたい」、けれど「在宅療養のイメージができない」など、地域住民の皆さまのためにがんばりたいという意見や希望がある反面、実務上での不安の声があがっていました。
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