連載 Current Issue【新連載】
助産師出向システムの可能性
石渡 勇
1,2
,
相川 三保子
3
,
青木 雅行
4,5
,
村田 昌子
3
1石渡産婦人科病院
2茨城県医師会
3茨城県看護協会
4青木産婦人科医院
5茨城県産婦人科医会
pp.152-153
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209795
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■はじめに
助産師が少ない病院・診療所や閉院を余儀なくされている産科診療所もある一方で,産婦人科病棟の閉鎖などにより助産業務が行えない助産師がいるなど,助産業務の施設間格差が助長されている.また,総合周産期母子医療センターなどでは,ハイリスク妊娠・分娩が中心で正常分娩が極端に少なく,正常分娩の管理・助産を希望する若い助産師の意欲が失われていることもある.
そこで,このような背景の中,平成25年・26年度厚生労働省の事業として,日本看護協会が主体となり助産師出向支援事業(以下,本事業)がモデル的に開始された.本事業の目的は,助産師の就業先の偏在および助産師の業務における施設間格差を是正するするとともに,正常分娩の介助経験など助産実践能力を強化することにある.
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