特集 「面」で支える子どもの暮らし—看護職はいかに連携することができるのか
—【それぞれの暮らしの場の看護❺】—短期入所の看護
池畑 久美子
1
1千葉県千葉リハビリテーションセンター 看護局
pp.634-637
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200996
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当センターは医療型障害児入所施設として、県内でもとくに医療依存度の高い利用者の短期入所を受け入れています。小児病棟は3棟132床で、そのうちの20床を短期入所用として利用しています。2017年度は243名の在宅重症心身障害児者(以下、在宅重症児者とする)が、延べ938件短期入所を利用しており、概ね超重症児、準超重症児、呼吸器管理の利用者が偏りなくいます。
小児在宅医療では、重症児と医療的ケアを必要とする児(以下:医療的ケア児)を対象としますが、これらの子どもたちが、病気や障害を持ちながら地域で家族と暮らすには、多くのサポートが必要です。当センターにおいては、これまで重症児を中心に看てきた経緯があるため、看護職・福祉職にとって「歩ける医療的ケア児」や「経口摂取可能な呼吸器装着児」などを受け入れることはまだまだハードルが高いです。多様なニーズに対応できる力とアセスメント力、環境を整えるなどの必要性を感じています。
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