特集 看護小規模多機能型居宅介護で質の高いケアと経営を両立させる—調査結果と現場からみえてきたポイント
経営実態調査からみえてきた看多機運営のポイント
福井 小紀子
1
1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
pp.536-544
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200972
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看多機の運営・経営は難しい
「複合型サービス」として始まってから6年目、「看多機」となってから3年目のいま、看護小規模多機能居型宅介護事業所(以下、看多機)の設置数は、全国で400を超えた(2018年4月時点)。少しずつ増加している一方で、看多機は比較的小規模な事業所であり(2017年度調査*1では平均介護職員常勤換算数は9.4±3.1人、平均看護職員常勤換算数は5.2±3.0人)、かつ複合的なサービス提供(通い、泊まり、訪問介護、訪問看護)を行なうという特性をもつことから、運営・経営は難しい側面が多く、そのことが参入事業者の増加を阻む一因となっていることも指摘されている。
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