特集 訪問時の交通安全対策—リスクマネジメントとしての取り組み
法人として、自転車の事故防止に取り組んで—警視庁「自転車安全利用モデル企業」の指定を受けるまで/事故に遭って気づいた「自転車の怖さ」
木谷 哲三
1
,
川辺 智子
2
1社会福祉法人世田谷区社会福祉事業団訪問サービス課
2訪問看護ステーションけやき
pp.110-115
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200867
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始まりは、出勤直後の事故発生報告だった。
朝いちばんの訪問途中の看護師が、東急世田谷線豪徳寺駅付近の踏切を横断したところで、前方から来た右折車に接触し、跳ね飛ばされてボンネットに乗り上げ、お尻から落下。しゃがんだまま身動きできないと、同じ方面に走行中の職員から一報があった。のちに、腰椎圧迫骨折で全治3か月の診断が下されたが、肩や頭から落ちていたらと思うとぞっとする。業務中の死亡事故につながりかねない一瞬であった。
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