特集 これからは「クライシス・プラン」をつくっておこう
—事例で紹介!—こんなケースに使えます、クライシス・プラン—ケース❶:統合失調症を発症し、入退院をくり返す利用者の場合/ケース❷:認知症の進んだ高齢者の場合/ケース❸:利用者自身はクライシス・プランを必要としていないが、周囲が対応に困っている場合/ケース❹:いたって健康体に見える(?)人の場合
野村 照幸
1,2
1独立行政法人国立病院機構さいがた医療センター
2筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程
pp.450-466
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200715
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「クライシス・プラン」は、利用者さんが危機的な状況に陥った際にどのような対応をすべきかについて、患者さんや家族と支援者があらかじめ話し合って計画しておくものを指します。とはいえ、そんなふうに説明を受けてもピンと来ない方は多いと思います。そこで本稿では、具体的なケースを通じて、利用者さんとどんなやりとりのなかでプランを作成していき、実際の現場で活用しているのかをご紹介します。
ここでは、架空の病院内の訪問看護室に所属する“訪問看護師クララ”に登場してもらい、クライシス・プランを活用したケースをエピソード仕立てでいくつか見ていただきましょう。きっと、いろいろな状態の利用者さんにも有効活用できるのだと実感できるのではないかと思います。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.