Japanese
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特集② 知っておきたい神経内科の知識―専門医の診方・治し方
パーキンソン病
Parkinson's disease
大山 彦光
1
,
服部 信孝
1
Genko Oyama
1
,
Nobutaka Hattori
1
1順天堂大学脳神経内科
pp.420-424
発行日 2013年5月20日
Published Date 2013/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102527
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POINT
●パーキンソン病は振戦,固縮,動作緩慢,姿勢反射障害といった運動症状を主体とする疾患である。
●パーキンソン病では,精神症状,睡眠障害,自律神経障害,感覚障害,嗅覚障害などの非運動症状も注目されていて,典型的なパーキンソン病の運動症状を呈する前に種々の症状で神経内科以外の診療科を受診する可能性がある。
●パーキンソン症状(パーキンソニズム)を呈する疾患にはパーキンソン病とパーキンソン症候群があり,鑑別が重要である。
●パーキンソン病の薬物療法は,レボドパ製剤とドパミンアゴニスト製剤が主体である。
●レボドパ製剤の長期使用に伴う問題として,ウェアリング・オフやジスキネジアといった運動合併症があり,薬剤によるコントロールが難しい場合には脳深部刺激療法(DBS)が適応になる場合がある。
●パーキンソン病治療には内科,外科,リハビリテーションといった集学的アプローチが重要であり,パーキンソン病患者の診療の際には神経内科医へのコンサルトが必須である。
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