特集 2016年度診療報酬改定を現場で読む
2016年度診療報酬改定訪問看護関連の評価の背景
奥田 清子
1
1厚生労働省保険局医療課
pp.434-438
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200464
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今改定の概要
2016(平成28)年度診療報酬改定では、❶2025(平成37)年に向けて、地域包括ケアシステムと効果的・効率的で質の高い医療提供体制の構築を図る、❷地域包括ケアシステムの推進と医療機能の機能分化・強化、連携に関する充実などに取り組む、を大きな主題として改定が行なわれました。
在宅医療の関係では、医療機関の実績や診療内容、患者の状態に応じた評価の見直しなどにより、在宅医療の質の向上とともに量の確保をめざした改定が行なわれています。また、患者が安心・納得して在宅での療養生活へ移行できるよう、医療機関における退院支援の評価の充実や在宅復帰機能が高い医療機関に対する評価の見直しが行なわれています。訪問看護の報酬では、在宅医療のような大きな見直しは行なわれていませんが、2014(平成26)年度の改定で創設された機能強化型訪問看護ステーションの評価や衛生材料の供給についてのさらなる見直しをしています。
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