特集 ユマニチュードは何が違うかⅡ—在宅・地域での活用可能性
【実践報告】ユマニチュードを取り入れて、患者さん、スタッフ、そして病棟まで変わった!—日本で初めて“病院全体”で取り組んで/実際に現場活用してみて感じたユマニチュードは「ここが違う!」/ユマニチュードbefore/after—“違い”の実感が生む正のスパイラル
宗形 初枝
1
,
香山 壮太
2
,
伊東 美緒
3,4
1一般社団法人郡山医師会郡山市医療介護病院看護部
2郡山市医療介護病院
3東京都健康長寿医療センター研究所「福祉と生活ケア研究チーム」
4ジネスト・マレスコッティ研究所日本支部
pp.383-389
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200190
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福島県郡山市は、人口約32.9万人、高齢化率23.8%(2015年3月1日現在)の中核市である。そのなかで当院は、医療介護病院という名前のとおり、急性期医療と介護(生活)をつなぐ役割を果たすべく、高齢者医療とリハビリテーションに取り組んできた。全病床120床(療養病床)のうち、医療型は1病棟(40床)、介護型は2病棟(80床)ある。2015年3月現在の入院患者の平均年齢は84.8歳と高齢化が目立ち、認知機能が低下している方が全体の約6割を占めている。
そうしたなか、当院では2014年、病院全体でユマニチュードを取り入れることを決めた。本稿では、その経緯と、ユマニチュードを取り入れることで当院に起こった「変化」について、看護部長の視点から報告する。
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