連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・64
閉じられた窓が外に向かって開くように—ミモザの家の物語〈その4〉
秋山 正子
1
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
pp.66-67
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200082
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2014年1〜3月号で綴ったミモザの家の物語は、認知症のある姉のミホさんと、身体的には虚弱な妹のモトさんが、支え合いながら暮らすところから始まります。2人が毎日仲良く買い物に出ては、帰りに喫茶店で一休みする光景を想像すると、何ともいえないほっこりした気持ちになります。
そんななか、妹のモトさんが脳梗塞で入院しました。家でみるなんて考えもしなかった、モトさんの娘のAさん。訪問看護ステーションに最初にみえたときの相談は「叔母のミホさんが日中独居になり、認知症が進んでしまいどうしたらよいか?」でした。高齢者2人で何とか暮らしてきた日常が、片方が入院したことで崩れ、その環境の変化で認知症の症状が進む、しかし主介護者が仕事を辞めるわけにはいかない……どんな家族にも起こりうる問題です。
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