巻頭インタビュー ケアする人々・15
「介護」の現場で出会った豊穣さ―「驚きの介護民俗学」&「介護することば介護するからだ」
細馬 宏通
1
,
六車 由実
2
1滋賀県立大学人間文化学部
2デイサービス「すまいるほーむ」
pp.929-935
発行日 2012年11月15日
Published Date 2012/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102341
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介護士として向き合った高齢者の語りを、民俗学的視点から『驚きの介護民俗学』という一冊の本にまとめた六車由実さん。介護現場をフィールドに、動物行動学をベースとしたコミュニケーション観察を行なっている細馬宏通さん。もともとは“介護から遠く離れた場所”で研究に従事してきたお二人が介護に出会い、いま描き出すのは、その豊穣さです。
しかし、日々の激務に終われる介護現場では、その豊かさに気づくことは難しく、「驚き」を封じながら仕事に当たらなければケアはできないと考えられがちです。『驚きの介護民俗学』は、これまで現場で行なわれていなかった別の新しいケアの形を差し出します。
豊かさに気づくことから始まるもう1つの「ケア」について、お二人に語り合ってもらいました。
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