特集 吸引・胃ろう等をどう行なうか これからの“医療的ケア”【実践編】
―【実践報告❷神奈川】―「訪問看護師」と連携しての研修に取り組んで―「関係性」と「専門性」の“どまんなか”にいる訪問看護
江川 文誠
1,2
1NPO法人「フュージョンコムかながわ・県肢体不自由児協会」
2重症児・者福祉医療施設「ソレイユ川崎」
pp.773-777
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102295
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
これまで「実質的違法性阻却」に基づき介護職員等が行なってきた“医療的ケア”の一部が本年4月より法制化された。これに伴い、昨年度から各都道府県で「喀痰吸引等研修」が始まっており、当NPO法人も県からの委託を受け、「特定の者」「不特定多数の者」の双方を含む第1~3号研修すべてを行なった。当NPO法人の研修は、神奈川県訪問看護ステーション連絡協議会の協力を得て進められてきた。筆者は、本制度において、とくに在宅では「訪問看護師」が中心的役割を果たすと考えている。そこで本稿では、当NPO法人による研修の概略を紹介するとともに、訪問看護の現場でどのような対応が求められ、どのように対処すべきか考えてみたい。
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.