特集 吸引・胃ろう等をどう行なうか これからの“医療的ケア”【実践編】
―【実践報告❸京都】―「小児」のための医療的ケアも視野に―医療的ケアネットによる「特定の者」研修
篠原 文浩
1,2
1NPO法人「医療的ケアネット」
2社会福祉法人イエス団京都市南部障がい者地域生活支援センター「あいりん」
pp.778-783
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102296
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2011年12月、NPO法人医療的ケアネット(以下、当法人)では、「2011年度京都府介護職員等によるたんの吸引等研修事業(以下、京都府研修)」のうち、「特定の者」類型の研修事業の一部を受託した(なお、「不特定多数の者」を対象とする類型の研修は、当法人以外に委託されたと聞いている)。
当法人は、“医療的ケア”を必要とする方々の地域生活の保障とその内容の充実を目的に、2002年以来さまざまな活動をしており、NPO法人格を取得した2006年からは「医療的ケア実践セミナー」を全国各地で年に1度開催してきた。この内容は「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための研修」の「基本研修」そのものであり、1泊2日の研修で、多いときには700名の参加者に、医療的ケアシミュレーター(まあちゃん人形、京都科学社)も用いた実技を含めた研修である。そのノウハウが、このたび受託した研修事業におおいに役立っている。
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