書評
『病棟・外来から始める リンパ浮腫予防指導』
田中 ひとみ
1
1ホームケアクリニック札幌
pp.635
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102255
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
リンパ浮腫をもつ患者さんと出会うとき、その悩みは大きく深いことを思い知らされます。腫れている腕や足が少しでももとどおりにならないかという悩みだけでなく、リンパ浮腫をもって生活し通院し、再発の恐怖とも闘っています。その末に再発した方には、全人的な痛みが新たな苦しみとなって重くのしかかってきます。
診療報酬において、2008年にリンパ浮腫指導管理料が新設され、2010年には外来においても適応されるよう改定されました。現在、がん治療は包括的医療として位置づけられ、手術、さまざまな治療、再発、終末期に至るまで、医療者はシームレスに患者さんの苦痛に対して積極的に関わることが求められていると思います。しかし、現実はどうなのでしょうか?
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.