書評
―病棟・外来から始める―リンパ浮腫予防指導
丸口 ミサエ
1
1独立行政法人国立がん研究センター中央病院 看護部
pp.498
発行日 2012年6月10日
Published Date 2012/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102462
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根拠のあるケアをわかりやすく示したリンパ浮腫の卒後教育に最適なテキスト
看護師はリンパ浮腫ケアの最も適したセラピスト
リンパ浮腫のケアは,今ではがん看護の重要な位置づけになっている。多くの参考図書も出版され,臨床においてケアの知識・技術も広まってきている。また,看護師のなかにも,リンパドレナージ,圧迫療法の手技を身につけ資格を取っている人も増えてきている。しかし,その資格をとるための養成機関が限られていることもあり,希望する看護師は多いが,学びにくい状況もある。
患者に毎日関わっている看護師にとって重要なことは,その資格の有無にかかわらず,患者の病態からリンパ浮腫が発症する可能性を含めて,リンパ浮腫のアセスメントができることである。そのためには,リンパ浮腫についての知識を習得していることが必要である。基礎的な知識を習得したうえで,臨床場面で多くの経験を積み,浮腫の鑑別が可能になる。
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