書評
『《看護ワンテーマBOOK》退院支援実践ナビ』
平野 和恵
1
1公益財団法人 日本訪問看護財団
pp.636
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102256
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巻頭に「本書は、退院調整部門の看護師はもちろんのこと、退院支援に取り組む病棟、外来の看護師の方々に向けて、退院支援、退院調整の実務に必要な知識、実践法をまとめたものです。」(p.2)と書かれている。近年、退院支援・調整は病院の在院日数の短縮化や患者さんとご家族(以下患者・家族とする)が安心して在宅療養を再開するには不可欠な部門である。2012年度の診療報酬・介護報酬の同時改訂においても、「在宅医療を担う医療機関の役割分担や連携の促進」は重点課題に挙げられている(2011年1月21日中医協資料)。この著書はすでに退院支援・調整に関わっている人も、これから強化したいと考えている人にも、それぞれの役割を相互理解するうえでの良書である。
私がお勧めする本書の主たる魅力は3点ある。
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