特集 2025年へ“はじめの一歩” 同時改定で「在宅現場」はどうなる? どうする?
―同時改定から読み解く―訪問看護と介護がめざす4つの方向
石田 昌宏
1
1前・日本看護連盟
pp.560-573
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102239
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医療現場は、急速に変貌しています。その大きな原因のひとつが、急性期病院における「在院日数の短縮」が進んでいることです。しかし残念ながら、よりはやく病気が治り元気に退院する患者が増えている、というわけではありません。実際は、十分に治った実感のないまま、治療を継続しながら、いわゆる後方病院や施設に退院する場合が目立つように思います。
80~90歳代での手術や透析導入などは、珍しくなくなりました。胃ろうなどの経管栄養や中心静脈栄養などにより延命している方も多くなってきたように感じます。認知症の患者も増えています。一方、家庭の介護力が急速に低下しており、退院も年々困難度が増しているようです。「この2、3年で、急速に変化が進んだ!」。こういう実感が、現場に広がっています。
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