特集 訪問歯科と連携しよう!高齢者の歯と口腔をケアする
【実践報告】
多職種と連携しての訪問歯科診療 歯科医としての長年の取り組み
鈴木 俊夫
1
,
鈴木 聡
1
1鈴木歯科医院
pp.491-493
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101903
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
現在、訪問歯科診療が各地で取り組まれているが、診療報酬の改定のたびに翻弄されているというのが現実だ。筆者(俊夫)自身も、父の跡を継ぎ、1977年に開業したときから、当たり前に訪問診療を実施していた。しかし、「訪問診療」という言葉が、診療報酬に設けられた時点で、なぜか歯科から往診がなくなり、とても不便になってきた。
現実に同じようなことをしているのに、さらにはよりよい取り組みをしていても、報酬が少なくなることがあるのは理不尽だ。しかし、いくら不採算ではあっても、訪問診療をやめるわけにはいかない。このようななか、地域で開業している筆者は、「要介護者が、少しでも好きな物を食べられるようにしたい」との思いから、35年間、訪問診療に取り組んできた。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.