連載 訪問看護 時事刻々・141
今月の話題 地域での看取りの現状
石田 昌宏
pp.979
発行日 2010年12月15日
Published Date 2010/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101746
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10月28日,参議院選挙後はじめての看護問題小委員会が開催された。この小委員会は自民党に設置されている組織で,委員長は田村憲久議員(三重4区),副委員長に,あべ俊子・たかがい恵美子両議員が就任している。今回のテーマは「地域における看取りに関する施策の現状について」。ここでまとめられた政策は党のマニフェストなるかもしれないので,積極的な議論を期待したい。
さて,この最初の会合では,看取りの現状について多くのデータが明らかになった。一番重要なのが死亡場所別死亡者数の推移と将来推計。死亡者数は,昭和の頃(~1988年)は年間70万人ほどでそれほど増減はなかった。ところがゴールドプランが策定された1990年前後から増え始め,一番新しい実績値のわかっている2008年には5割以上増の114万2407人が亡くなった。
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