特集 スタッフを定着させるために
[座談会]現場・行政が一体となった福岡での取り組み
福井 小紀子
1,2
,
鎌田 久美子
3
,
阿部 久美子
4
1日本赤十字看護大学大学院地域看護学分野
2前厚生労働省医政局看護課
3福岡県保健医療介護部医療指導課
4宗像医師会訪問看護ステーション
pp.1008-1016
発行日 2009年12月15日
Published Date 2009/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101486
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福岡県の訪問看護推進への取り組み
●まず訪問看護師の確保を!
福井 昨年,在宅看護専門官として訪問看護行政に携わるなかで,国の事業が現場の方たちに知られず,有効活用されていないことをもどかしく思っていました。しかし,福岡県ではこれまで,スタッフ定着はじめ,訪問看護の推進に多くの事業で取り組んでいる,それも補助金を上手に活用されていると聞いています。
鎌田 県では,在宅での死亡率が全国46位の11.4%,老人医療費は全国1位の102万円という状況にあり,在宅医療の体制整備が必須とされました。療養場所に関する意向調査を受け,「患者が望むところで療養し,そして望むところで死を迎えられる福岡県」をめざして取り組みを始めたのです。
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