特集 胃ろうを選ぶことの意味
在宅での胃ろうケア最前線―前橋胃ろうネットワーク患者会の活動とともに
棚橋 さつき
1,2
1桐生大学短期大学部看護学科
2群馬県看護協会訪問看護ステーション
pp.344-347
発行日 2010年5月15日
Published Date 2010/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101597
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胃ろう患者が急増しているが,安易な造設や管理に関する不十分な説明のために,療養者や家族が孤立していることも多い。また,在院日数の短縮化により在宅での生活体制が整備されないまま自宅に帰ることもあり,地域における連携の必要性が叫ばれている。
筆者の所属する訪問看護ステーションは,群馬県の中央,平野部に位置し,人口35万人を擁する前橋保健医療圏にある。前橋保健医療圏では胃ろう患者を支える地域連携を進める目的で「前橋胃ろうネットワーク」を設立した。本稿では,在宅までの「PEG地域連携パスの作成」と「患者サービス会」「患者・家族会」のワーキンググループの活動とともに,訪問看護師の役割と胃ろうの今後の課題について報告する。
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