特別記事
ゆらぎを超えた先にある訪問看護のおもしろさを伝えたい―管理者が行なう新人訪問看護師への関わりを探索して
中村 順子
1
1日本赤十字秋田短期大学看護学科
pp.198-204
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101559
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わが国では近年特に在宅医療の充実が期待され,それを担う重要な役割をもつ訪問看護師の人材育成が関心事となっている。しかし,訪問看護事業所の規模は小さく,教育担当者を専任で配置できないことが多いため,訪問看護ステーション管理者(以下,管理者)がスタッフ教育を担うことが多い1)。
そこで管理者が新人看護師に一定期間どのように関わっているのか明らかにする研究を行なった。その結果,管理者は新人看護師が経験する“ゆらぎ”に対し丁寧な関わりを行なっていることが明らかになった2)。管理者は,新人訪問看護師にゆらぎを乗り越えさせ看護師としての自信を回復させるとともに,訪問看護のおもしろさに導くような働きかけを行なっていた。
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