特集 退院調整のパートナーシップをどう構築するか
退院調整に影響を与えるコミュニケーション―疾患の視点から捉える病院,生活の視点から捉える在宅
齊藤 美恵
1
1日本看護協会看護教育研究センター
pp.186-190
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101556
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医療機関では現在,退院調整が積極的に進められている。しかも,従来のように専ら社会福祉士が主導するのではなく,看護職が主導するケースが増えてきている。
退院調整は,医療機関で疾患に対する一定の治療を終えた患者が入院前の生活に戻ることを支援するものであり,最大のポイントは,患者や家族が入院前の生活,あるいは新たな療養生活を継続できるよう支援し,調整することにある。そのため退院調整には,患者や家族を支援する人ないし社会資源の調整等が必要になるのだが,多くの先行研究で示されている通り,医療職をはじめとする関係者らが医療機関内の調整に窮しているようではうまくいかない。改めて述べるまでもなく,医療機関内の調整が円滑に進むだけでも十分とはいえない。
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