特集1 あなたの病院はどうしますか? 2016年診療報酬改定から考える自施設の役割
退院調整から退院支援の時代へ—“Aging in Place”の視点から2016年診療報酬改定を読む
宇都宮 宏子
1
1在宅ケア移行支援研究所 宇都宮宏子オフィス
pp.577-584
発行日 2016年7月10日
Published Date 2016/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200489
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
筆者は京都大学医学部附属病院時代から看護師として退院調整に携わり,院内外の医療・看護をつないできた。近年は病院視点に基づく「退院調整」から,患者・家族の暮らしと人生を支援するための「退院支援」「在宅療養移行支援」へと転換する重要性を強調し,全国の看護職へのサポートを続けてきた。
2016年診療報酬改定の退院支援の評価項目では,筆者が啓発してきた理念や活動が直接反映される結果となった。本稿ではフロントランナーの立場から,改めて退院支援の意義について述べるとともに,今改定を契機に退院支援をさらに充実させるための方策を提示する。
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.