連載 わたしのことをわたしから・30
乳がんⅣ期を遊泳中―その2
内田 あさみ
pp.872-873
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101452
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2005年11月半ば過ぎ,私は姉とA病院乳腺センターの待合室に座っていた。
最初の総合病院をあとにした後,全国屈指のがん専門病院2か所に電話で問い合わせたが,どちらもデータを見て治療の助言はするが,患者本人を引き受けることはできないという。最初から自分たちの病院にかかってがんとわかったケースでもすべて受け入れるわけではない。患者が多すぎて病院のキャパを超えているのだという。おそらく,「内田あさみ様ご担当医」と上書きされただけの紹介状ではだめということだろう。
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