特集 認定看護師教育課程[訪問看護]のすべて
認定看護師教育課程での学びとその後の歩み
頑張りすぎる自分を見つめ直した6か月
佐藤 弥生
pp.568-569
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101371
- 有料閲覧
- 文献概要
2009年2月27日に修了式を迎え,6か月間にわたる大分県立看護科学大学看護研究交流センターでの訪問看護認定看護師教育課程を無事修了した。この6か月間をふり返ると,訪問看護師としての自分を見つめ直す期間であったと思う。10年間勤務してきた訪問看護ステーションを退職し受講を希望したのは,自分の行なってきた訪問看護をふり返って看護のプロセスを確認し,理論的・科学的根拠をもって言語化することで,訪問看護の役割や必要性を人に伝えられるようになりたいという思いからであった。
10年の間にはさまざまな訪問看護の対象と出会った。どの事例においても対象を正面から受け止め,常に全力で向き合ってきたと思う。しかし,そのため時に周囲が見えず,思い込みで対応してきたこともあったように感じる。また,“忙しい”という言葉を理由に,行なった看護を文章化して十分にふり返るという機会は少なく,訪問の終了とともに自分のなかで看護を完結してしまうということのくり返しが多かった。
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.