特別記事
「触れる」ことの大切さ―タクティールケアの有効性
木本 明恵
1
1(株)日本スウェーデン福祉研究所
pp.487-491
発行日 2009年6月15日
Published Date 2009/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101349
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タクティールケアとはラテン語の「タクティリス(Taktilis)」に由来する言葉で,「触れる」という意味です。その言葉が示すように,術者の手で10分間程度,患者の背中や手足を「押す」のではなく,やわらかく包み込むように「触れる」ことでさまざまな症状を緩和します(写真1)。
さらにタクティールケアは,ケアとしての手段にとどまらず,肌と肌との触れ合いを通したコミュニケーション方法のひとつでもあります。
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