増刊号 現場で“パッ”と使える 免疫染色クイックガイド
2章 目でみる 免疫染色良い例・悪い例
機器の取り扱い
柳田 絵美衣
1,2
1慶應義塾大学医学部病理学教室
2慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット
pp.1005-1008
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207338
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伸展時の温度,時間による比較
■切片の伸展温度による染色性の差
切片を伸展する際の伸展器の温度によって染色性に差異がみられる.図1aは40℃で20分間伸展した場合の染色性であり,腎尿細管に染色性が確認できる.図1bは伸展温度70℃で20分間伸展した場合である.図1aと比較して,染色性が低下していることがわかる.
生卵に熱を加えると変性しゆで卵になる現象は,“熱変性”と呼ばれ,蛋白に熱を加えることで構造が変化している.抗原も蛋白であるため,高温で加熱されると変性する.
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