特集 各部門の能率の図り方
1.検査部門
内部,外部要因の点検と解決
水田 亘
1
1神戸中央市民病院臨床病理科
pp.19-22
発行日 1977年7月1日
Published Date 1977/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206267
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中央検査室制度が全国的に普及し始めたのは昭和30年頃からであるが,この時期が医療の急激な進展と重なったため最近10年余の間に臨床検査は質,量とも対数的増加を示し,翌年の仕事量を予想することすら困難な現状である.仕事量をカバーすべき技師の増員は,病院の現況からなかなか思うにまかせないのが各病院検査部の共通の悩みであろう.幸いなことに,この間衛生検査技師,臨床検査技師制度も生まれ技師のレベルの向上,尿検査に始まる簡易検査法の進歩,検査試薬のキット化,ディスポ器具の普及,検査機械の進歩など年々能率化の材料も豊富に出回ってきたので,どうにか潜在的な人手不足にも耐え,不満足ながらも医療の一員としての責を果たしているといえよう.当科10年間の集計をもとにして,能率化のために投じた手段とその評価について次に述べる.
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