連載 ヒト・モノ・バをつなぐ認知症ケア―今日のデザインの役割・4
手探りの初期支援・2
山崎 正人
1
1東海大学教養学部芸術学科デザイン学課程
pp.850-855
発行日 2008年10月15日
Published Date 2008/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101180
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軽度認知症と記憶補助具
●きっかけは母の悲壮な顔
認知症の初期には,物忘れがあることを本人自身も認識している場合があります。母の場合は「わたし……頭がおかしくなった」と悲壮な顔をして嘆くことがありました。生きることに自信をなくしている母の表情を見るのは非常に辛いものでした。その対処として始めたのがメモ書きや日記といった初期支援です。
前号では,メモ書きから日記に至る過程と症状に合わせた2種類の日記について紹介しました。
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