特集 病棟から在宅へのスムーズな移行
訪問看護ステーションとのより密接な連携をめざして―急性期病院が訪問看護に期待するもの
城谷 典保
1,2
1東京女子医科大学八千代医療センター
2日本在宅医療研究会
pp.292-296
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101049
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医療制度改革による急性期病床の集約化・在院日数の短縮化により,急性期病床以外の病院病床のリハビリテーションや回復期病床などへの移行が進み,今後一段と医療サービスの機能分化が進むと考えられる。そして在院日数の短縮化により,医療の継続が必要な多くの患者が,急性期病床からそのほかの医療サービスへとシフトしていかざるを得ない。その結果在宅医療を含む医療連携もその機能分化した医療サービスの一翼を担うことになるだろう。
例えば,在宅医療を取り巻く環境を考えると,従来であれば入院医療のなかで行なわれていた治療が,在宅医療の現場で行なわれるようになった。しかし,多くの患者・家族の認識として,在宅医療において医療の継続が保証されるとは言い難い現状がある。つまり,医療技術依存度の高い患者を在宅医療の現場で診ていけるような効率的な医療の仕組みの構築が求められているといえる。
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