連載 家族にできるケアの手引き―在宅で療養するがん患者の家族のための事前説明ブックレット・17
―心理面へのケア法②―コミュニケーション法―“悪い知らせ”をどう扱うか
福井 小紀子
1
1千葉大学看護学部訪問看護教育研究分野
pp.244-249
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101038
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がんの終末期の患者さんとその家族にとって,在宅で療養する間,苦痛への効果的な治療法がないことや,亡くなるまでの期間(予後)や死までの経過説明といった,いわゆる“悪い知らせ”を聞くことは,避けて通れないことです。
現在,医療者が“悪い知らせ”をどうやって切り出して伝えたらいいのかわからない,伝えた後にどうやって支えていけばいいのかわからないといった理由から,“悪い知らせ”をきちんと伝えていない状況が,医療者側のコミュニケーション上の課題として挙げられています。
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