特集 自己決定を支える排泄ケア―相談員育成による取り組みから
山形県排泄ケアマネジメント相談員による活動の実際
排泄ケアマニュアルを参考にしたオムツ外しへのアプローチ
高田 政博
1
1特別養護老人ホーム愛日荘
pp.192-195
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101023
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はじめに
山形県排泄ケアマネジメント相談員養成事業の一環として,2003(平成15)年度に酒田市で行なわれた「オムツ減らし」のモデル事業で,名古屋大学が制作した「排泄ケアマニュアル」を参考にして,効果を上げたことを聞き,講習会でその方法論について学びました。当施設で生活している高齢者のうち,日中もオムツを常用している人は,定員80名に対して41名に達します。入所者の意思と人格を尊重し,それぞれの個性を生かした自立支援を展開していくなかで,少しでもこの現状を改善していきたいと考えていたところから,この「排泄ケアマニュアル」を参考にアプローチを開始しました。
2005(平成17)年4月25日から6月18日までケア主導で対応した約8週間,その後,泌尿器科での医療的対応をとった経過を含めたケースを報告します。
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