特集 自己決定を支える排泄ケア―相談員育成による取り組みから
山形県排泄ケアマネジメント相談員による活動の実際
本人・家族の希望を支援する取り組み―便失禁からの脱出と膀胱内尿留置カテーテルへの対応
上田 香奈子
1
1在宅介護支援センター明日葉
pp.190-191
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101022
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ケース報告
要介護2のT氏(80歳男性)。障害老人の日常生活自立度がA2で,認知症高齢者の日常生活自立度はⅠ。既往歴として前立腺肥大症や,うっ血性心不全,アルコール依存症がある。
現在,要介護1の軽度認知症の妻と二人暮らし。娘が毎日訪問してくれている。自力でトイレに行くことが可能で,頻尿だが失禁はない。ふらつきはあるものの自力歩行も可能。日中は居間で過ごすことが多く,トイレに行く時以外はほとんど横になって過ごしている。外出は通院時のみで,その際は娘が付き添う。なお,自分から話し掛けることがほとんどなく,話し掛けられたことにも単語で返答する程度である。
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