特集 糖尿病の自己管理をサポートする
在宅療養する患者,介護する家族への支援の必要性について―生活習慣病予防のための地域看護活動の展開
魚里 明子
1,2
1地域ケア実践研究所 健康サロンくつろぎ
2順心会看護医療大学(地域老年看護学)
pp.916-921
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100943
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かつて兵庫県保健所保健師として勤務していたとき,自治体における生活習慣病予防活動の重要性を実感するとともに,自分自身の限界も知ることとなった私は「もっと知識と実践力をつけなければ,このままでは前に進めない」と考え大学院に進学しました。大学院では成人看護領域を専攻し,修了後は慢性疾患看護専門看護師の認定を受け,地域で生活習慣病予防に関する活動を始めました。
まず2003年に,まちの看護相談室「健康サロンくつろぎ」,生活習慣病予防実践グループ「知恵の和」,介護予防のための「フットケアサロン」等を立ち上げました。2005年からは,「知恵の和」を生活習慣病と介護予防を目的としたNPO法人として設立し,まちの看護相談室は「地域ケア実践研究所 健康サロンくつろぎ」とより豊かな内容に変わりました。現在は生活習慣病予防をコアとし,新たな看護実践の場の開拓のため自治体とも連携をとりながら,地域看護活動を展開しています(図1)。
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