特集 認知症の人のターミナルケア
最期までその人らしく生きることを支えるために―看護・介護に求められる認知症への深い理解
松村 ちづか
1
1埼玉県立大学保健医療福祉学部
pp.738-743
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100905
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認知症の方に対する社会的理解は進みつつあり,認知症の方の尊厳を守る終末期医療の在り方も論議されてきている。一方で在宅ケアの推進に伴い,今後認知症の方の在宅での看取りも期待されている。しかし,認知症の方に対する理解は十分に深まっているとは言えず,看取る家族が認知症特有の病状に混乱したり,支援する側がケアの方向性に戸惑うケースも見受けられる。
本稿では,終末期での認知症の方やご家族に対し留意したい視点について,「その人らしい最期」を支援した実際の事例を示しながら,支援する側の役割を再考していきたい。
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