特集 3年目をどうすごすか
[手記]転機となった3年目
手ごたえある生きた看護を求めて
泉川 久美子
1
1武蔵野赤十字病院
pp.324-325
発行日 1993年4月1日
Published Date 1993/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904242
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私は,都内の総合病院に勤める卒後6年目の看護婦です.早いもので私が看護婦になろうと思い始めてから,もう10年近くがたちました.
とはいうものの,これまで平坦な道が続いたわけではありません.就職1年日は,自分の期待とは裏腹に,臨床は厳しいものでした.最初は申し送りを聞いても何を話しているかも分からず,まるで外国にでも来たようでした.自信がなく,先輩に怒られるのではないかと,いつも下を向いて歩いていたような気がします.2年目になって,ようやく与えられた仕事だけでなく,全体を見て何をしたらよいのか考えながら,仕事ができるようになりましたが,まだ余裕はありませんでした.
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