連載 もの忘れを補うモノたち―簡単な道具と機器による認知症・記憶障害の方への生活支援・1【新連載】
記憶障害を助ける日記
安田 清
1
1千葉労災病院リハビリテーション科
pp.396-401
発行日 2007年5月15日
Published Date 2007/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100873
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連載にあたって
●訓練ではなく補助具の活用を
今月号から表記の題名で連載をすることになりました。はじめに私が道具や機器を使った記憶障害の方の支援にいかに関わってきたかを述べさせてください。
私が勤務している労災病院には,労働災害を被った方がその認定のための検査に来院します。リハビリテーション科の言語室に来る方の多くは,現場や通勤中の事故で脳挫傷を受けた方などです。これらの方のほとんどは,記憶機能が悪くなったことを訴えていました。例えば,「新しいことが覚えられない」「聞いたことをすぐ忘れる」「仕事が遅くなった」などです。
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