連載 もの忘れを補うモノたち―簡単な道具と機器による認知症・記憶障害の方への生活支援・7
携帯電話を使った記憶補助
安田 清
1,2
1千葉労災病院リハビリテーション科
2ATR知能ロボティクス研究所
pp.944-949
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100950
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最近は小学生でも携帯電話(以下,携帯)を持つようになりました。しかし,私はもともと機械オンチですし,電車などで誰もが同じように携帯を覗き込むのを見るのが嫌で,昨年まで使っていませんでした。ところが,同僚から「今の携帯は,ICレコーダーの機能ももっている」と諭され,ようやく使うことを決心したのです。そして使う以上は,と記憶障害や認知症の方のもの忘れ支援につながるような機種を探しました。
まず検討したのは,ドコモの「らくらくホンシンプル」,auの「簡単ケータイSA101K」など,高齢者向けの携帯全面に番号ボタンが並んでいる通話専用機です。しかし,通話機能だけでは,緊急用を除き記憶補助の機能は限られてしまいます。
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