特別記事
療養通所介護における終末期ケア―3回にわたる生命の危機を脱した事例を通して
比護 由紀
1
,
古橋 聡子
1
,
麻続 恵
2
,
篠田 道子
3
1医療法人偕行会訪問看護ステーションきょうりつ
2療養通所介護事業所さくら
3日本福祉大学社会福祉学部
pp.568-573
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100850
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介護保険制度が施行され7年が経過した。要介護者の在宅サービスは以前より充実してきたが,医療ニーズと介護ニーズを併せもつ在宅療養者のサービス,特に通所・短期入所サービスは皆無に等しく,介護者の負担が大きいため在宅療養を希望しながらも継続が困難になる事例は多い。
2006年4月の介護報酬改定で通所介護の一類型として「療養通所介護」が創設された。それに先立って当法人は2004~5年度に厚生労働省老健局「介護事業所における小規模多機能化事業」「介護保険サービスにおける看護提供体制のあり方に関する調査研究事業」に取り組んでいる。そこでモデル事例としてサービスを利用し,「3度の生命の危機」を乗り越え在宅療養を継続している事例について報告する。
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