連載 家族にできるケアの手引き―在宅で療養するがん患者の家族のための事前説明ブックレット・2
―日常生活のケア法②―排泄
福井 小紀子
1,2
,
田中 千賀子
2
1国際医療福祉大学小田原保健医療学部看護学科
2田園調布医師会立訪問看護ステーション
pp.1034-1040
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100736
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
■訪問看護師へのアドバイス
末期の患者さんは,がんの進行や薬の副作用により,自力での排便や排尿に支障が生じたり,便秘や下痢などの症状を伴うことがある。
しかし,たいていの患者や介護者は,排泄に関する具体的なケアの方法や工夫の仕方について情報を得る機会がほとんどなく,また,これらが詳しく書かれたものを手にする機会を持たずに,試行錯誤で対処している状況である。訪問看護師は,そうした気持ちを汲み取りながら,介護に役立つ知識や患者さんに合ったケアの方法について具体的に説明することが重要となる。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.