特集 2003年を振り返って―在宅ケアサービスの現状と展望
介護報酬改定の検証と,介護支援専門員の質向上に対する取り組み
高砂 裕子
1,2
1㈳南区医師協会南区メディカルセンター訪問看護ステーション
2NPO法人神奈川県介護支援専門員協会
pp.944-950
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100815
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はじめに
平成12年4月の介護保険創設に伴い,介護支援専門員(ケアマネジャー)という新たな資格が誕生した。キャリアアップの一環として,また現場での必要性から,在宅関連サービスを担う多くの看護職,介護職がこの資格を取得している。
一方,介護保険制度が開始され3年を経た今春,介護報酬の改定が行なわれ,居宅介護支援だけでなく,介護保険におけるさまざまなサービス内容の改善・質の向上をめざした内容となった。介護支援専門員は,介護保険制度の要と言われており,一層の質の向上を望まれている。また,3年の経過措置を経て,今春より各介護保険施設に介護支援専門員の配置が必須となり,手探りで活動を開始している。
今回は,介護報酬の改定を現場の視点で検証し,介護支援専門員の質の向上に対するさまざまな取り組みについての私見をまとめてみる。
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