特集 進化する入浴ケア[2]在宅でのくふう
苦悩だらけの在宅入浴ケア
早田 英子
1
1天草訪問看護ステーション
pp.782-786
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100788
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
天草訪問看護ステーションの概要
当ステーションのある熊本県天草郡五和町は,人口1万717人,世帯数3393,高齢化率は33.2%(平成12年),若年者比率13.4%とまさに少子高齢化の過疎の地域である。当ステーションの利用者も84%が75歳以上の後期高齢者であり,70%が女性。単身世帯も多く,必然的に介護者である配偶者や家族も高齢というのが現状である。寝たきり度はB・Cランクをあわせて53%で,痴呆症をもつ1人暮らしの例もある。訪問看護利用期間は年単位で,長期にわたる場合が多い(図)。
設立母体は療養型の老人病院であることと,地域性からも医療依存度の高い利用者は少なく,したがって入浴の介助は,日常生活の援助行為の中でも主な看護業務といえる。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.